靉嘔（あい おう、Ay-O 1931年～）は、日本の美術家。「虹のアーティスト」として知られている。

茨城県出身。本名は飯島孝雄（いいじま たかお）。
1953年、瑛九が創設した「デモクラート美術家協会」に参加しキャリアをスタートさせる。
同協会の池田満寿夫らとグループ「実在者」を結成し、タケミヤ画廊で初の個展を開催した。
デモクラート美術家協会の解散後、58年ニューヨークに渡る。
オノ・ヨーコの紹介で1963年、前衛芸術運動「フルクサス（FLUXUS）」に加わり活動を展開する。
絵画の輪郭線を破壊し、引用したモチーフに赤から紫までの可視光線（スペクトル）を色相面に置き換えた作品を生み出した。
1966年ヴェニス・ビエンナーレで発表をきっかけに「虹の画家」として国内外で知られるようになる。
1995年紫綬褒章を受章している。