嶋本昭三（1928年1月22日~2013年1月25日）は、日本の芸術家、現代美術家。戦後日本の現代美術を代表する「具体美術協会」創立の主要メンバー。
ジャクソン・ポロックから大きな影響を受け、メール・アートにいち早く注目するなど、日本の現代アートの国際化にも貢献した現代アート作家である。

昭和3年、大阪に生まれる。
関西学院大学文学部在学中に、新制作協会の大住閑子との出会いが転機となり制作をはじめる。

同会の増田雅子の紹介により画家吉原治良の門下生となり、1954年には吉原治良を中心とした前衛作家による「具体美術協会」結成に大きく貢献する。のちに白髪一雄、田中敦子、元永定正らが参加することになる。

「具体美術協会」の「具体」は後の具体美術メンバーの作品を海外に紹介するための雑誌名として嶋本が提案したものであった。
雑誌『具体』はポロックなど海外作家へも送られた。

パフォーマンス主導のスケール感のある創作活動が特徴。「大砲絵画」「瓶投げ」などで欧米で評価が高い。「行為の軌跡＝作品」である嶋本の芸術は具体美術の精神を表現している。